日本被団協ノーベル賞ショック

日本被団協ノーベル賞ショックが日本を襲いました。
政府と国民に警告を与えました。

ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキを本気で考えているのですかと。
唯一の被爆国の国民に相応しい行動をしていますかと。

日本被団協は79年前から世界から核兵器を無くそうと訴えてきました。
原爆を投下したアメリカに対し報復をしたくなる感情は当然あったはずです。

そうした気持ちは消え去ってます。
それほど原爆の惨禍はすさまじかったのです。

アメリカ軍従軍写真家が取った一枚の写真が印象に残ってます。
「焼き場に立つ少年」です。

死亡した弟と見られる幼児を背負った少年の姿を切り取った一枚です。
焼き場の順番を待つ心境はいかほどだったのでしょうか。

歯を食いしばっているかに見える少年の表情には言葉を失います。
シャッターを押したアメリカ人も原爆投下に罪悪感を抱いたのではと想像します。

原爆が他の通常兵器と異なるのは生き延びたとしてもその障害が長く残ることです。
白血病やがんを引き起こします。

目に見えない恐怖にさらされるわけで生き地獄です。
私が尊敬する政治家の亀井静香さんのお姉さんが被ばく者です。

女学校時代に救援活動に従事したことが原因で白血病になり亡くなりました。
お姉さんは俳句を残してます。

白血球測る晩夏の渇きかな
白血球が上がったり下がったりする恐怖が伝わってきます。

衆議員の解散総選挙の時期に被団協がノーベル平和賞を受賞したのは天意だと思います。
日本人よもっと真剣に核廃絶に取り組めということに着きます。

核兵器の禁止条約に加盟できないことは被爆国としての矛盾の極みです。
アメリカの核の傘に守られているから参加できないという理屈を突破する時です。

人類の究極の目標である核廃絶に寄与するのは被爆国の責務です。
アメリカの核の傘の下にあるのは廃絶の通過点にある必要悪として捉えるべきです。

条約加盟の障害とはなりません。
政権交代すれば実現に近づきます。