自民党流の地方創生策からの脱却

JR御殿場線山北駅前で佐々木ナオミさんの街頭演説がありました。
演説会の話を聞いた時すぐに動員のことが頭をよぎりました。

演説開始時間の午前9時は人通りが全くないと思ったからです。
大慌てで知り合いに声をかけました。

駅前の商店街を見回すとしんと静まり返っていました。
映画のセットと勘違いするような雰囲気でした。

1889年東海道本線が開通した時は主要駅でした。
現在の東海道本線が開通し御殿場線となった後も地域の拠点駅でした。

ここ20年ほどの急速な衰退には仰天せざるを得ません。
旧知の店がどんどんと姿を消しています。

嫌な言葉ですが「消滅可能性都市」という用語があてはまる感じがしてしまいました。
街頭演説に来ていた私の高校の先輩がつぶやきました。

自民党政治がこの惨状の一因だと鋭く指摘してました。
自民党は一貫して地方創生を掲げていて石破内閣は重要政策の柱にしてます。

交付金を倍増と公約してます。
カネを付ければ地方がよみがえるという基本的発想は変わってません。

もはやこうしたやり方の地方創生策は時代錯誤だと認識しなければなりません。
カネだけでは解決しません。

山北町に残る地域資源の再発見を徹底して始めなければなりません。
町役場に「地方創生課」を設置してもよいのではないでしょうか。

これまでのやり方を徹底的に再検討するのです。
無理に国のモデル事業に仕立て上げ補助金をもらおうという発想から脱却するのです。

山北町が持続するためには経済振興策として何がふさわしいか洗い出す作業が不可欠です。
切り口として自然探訪、体験学習、歴史と文化、インバウンド観光などが浮かびます。

国のプランに合わせるのではなく地域に合った構想を練り上げるほうが先決です。
案がまとまり補助金があるのなら働きかけるのが本来の流れです。

自然豊かで交通アクセスが整った山北町ならではのプラン作りに知恵を絞ってほしいです。
モデルを作るのは地域の方にあります。