「被災地に学ぶ!」、農業再生講演会とシンポジウム

回村の像と尊徳生家

(写真は、小田原市尊徳記念館ホームページより)

昨日、あしがら平野一円塾の打ち合わせがありました。6月14日午後1時から、開成町民センター大会議室で開催の発会記念シンポジウムについて話し合いました。

あしがら平野一円塾は、郷土の偉人の二宮金次郎先生に学び農業の再生に取り組むためのグループです。今年の1月22日に発足したばかりです。

小田原在住で災害ボランティアを続けている土居章敏さんに来てもらいました。土居さんには今回のシンポジウムの調整役をお願いしています。

3・11の津波で田畑が破壊された宮城県岩沼市玉浦地域で農業の復興に取り組んでいる「NPO法人がんばっと!!玉浦」理事の谷地沼富勝さんの話を聞きます。

米どころ宮城県も農業の高齢化は急速に進んでいるとのことです。そこに大災害が襲いました。農業を止めようという農家が増えています。

そんな悪環境の中、谷地沼さんらは、続けようと立ち上がりました。観光とか体験農業に絡めて農業の6次産業化で危機を乗り越えられないか挑戦中とのことでした。

宮城県では農業を断念した農家の方に太陽光発電を勧めるのがちょっとしたブームになっているということでした。現金収入を少しでも確保しようという話です。

もう一人、3・11の被災地にボランティアに入りそのままずっと居続けて活動をしている大嶋一馬さんにも現地報告をしてもらうことになりました。

大嶋さんは福岡県を拠点にアフリカの最貧国の一つスーダンを支援する国際ボランティアを続けているNPOのロシナンテス一員です。

3・11直後から宮城県入りし、ロシナンテスの現地の責任者として奮闘を続けています。農家とは違った視点で被災地の実際を話してもらいます。

第二部では、谷地沼さんと大嶋さん、土居さんに加えて足柄地域の農家の方に入ってもらい、足柄地域の農業を再生させるためのヒントを探ります。

足柄地域でも農業に従事する人の高齢化はものすごい勢いです。若い人の参入は乏しいです。被災地と共通の悩みがあります。何か得るものがあると思います。

会場では「がんばっと!!玉浦」や「ロシナンテス」に加え足柄地域で活動している市民グループのパネル展示も行います。あしがら平野一円塾もPRします。

6月14日は、開成あじさい祭りを開催中です。あじさいの里の美しい水田を残すためにも是非話を聞いてほしいと思います。当日まであと2か月弱。準備を急ぎます。