沖縄を平和の島にするためガンジーのような運動展開を期待します。
(写真は、沖縄普天間基地 ウィキペディアより)
昨日、横浜駅西口のかながわ県民センターホールで「『オール沖縄』と連帯しアジアの平和をめざす神奈川集会」がありました。220名の参加者でした。
神奈川県内の沖縄県人会、基地反対運動を進めている団体、県会議員、市会議員、学者や一般市民で実行員会を作って呼びかけました。
『オール沖縄』とは、保守、革新の対立を乗り越えて基地のない沖縄を創造するという意味合いが込められています。沖縄県内の運動の特徴となってきています。
仲井間沖縄県知事が、普天間基地の辺野古への埋め立て容認に転じて『オール沖縄』体制が強固になってきました。保守の重鎮たちが辺野古移転に反対を明確にし出しました。
昨日の集会にも、労組出身の活動家に加えて、元県議会議長の仲里利信さんが沖縄から参加されてました。仲里さんは自民党沖縄県連の大物でしたが離党しました。
仲里さんの話ぶりは訥々とした語り口調で決して流暢とは言えませんでした。話ぶりも温和でした。しかし、沖縄を2度と戦争の島にしてはならないという決意は伝わりました。
仲里さんは事前に資料を提出されました。8歳の時、沖縄戦となりました。逃げ込んだ壕が怖くて3歳の妹と従妹が泣き出しました。
銃剣を持った3人の日本軍兵士がやってきて妹たちに毒入りのおにぎりを食べさせろと強制されたということです。家族で壕から逃げ出しました。
上陸したアメリカ軍がトラックから落とす残飯を拾って飢えをしのいだということです。この激烈な体験が行動の原動力となっています。子孫のためと書かれてます。
安倍政権が目指す普天間基地の辺野古移転は、沖縄を取り巻く国際環境の緊張度を逆に高め戦争への危険が増すばかりだというのが移転反対派の心情です。
集会で私も発言させてもらいました。沖縄の皆さんの過酷な戦争体験やアメリカ軍基地が集中している現状は、国民の間に共有されているとは言えないと述べました。
沖縄に特殊な問題で自分たちには関係ないという態度と言っても良いと思います。無関心な方々にいくらこぶしを振り上げてもなかなか通じません。
平和のために戦うといきり立つ姿勢を鎮めてもらいたいと呼びかけました。徹底して非暴力な姿勢で訴え、決して屈しない不服従の姿勢を貫いていただきたいです。
私のイメージは、ガンジーのインド独立運動です。非暴力と不服従を基本として国民の共感を呼び覚ます平和的な運動を広げて欲しいです。
静かさと強い意志は矛盾しません。赤ちゃんを背負った母親の静かな行進は、子供たちを戦争に行かせてはならないという強烈なメッセージです。
切羽詰まった状況を見て感情が激することは良くわかります。しかし国民全体の運動とするためには攻撃的な運動ではなく静かさと平和を求める運動が必要だと思います。