兵庫県知事選、”斎藤ショック”を考える
兵庫県知事選“斎藤ショック”が現実となりました。
111万票を得て次点と14万票近い差がつきました。
主要メディアはこれまでの報道の徹底検証が必要です。
斎藤前知事のパワハラをさんざん叩いておいて頬かむりは許されません。
テレ朝系の出口調査によれば斎藤県政を7割が評価となってました。
県議会は全会一致で失職に追い込みましたのでほぼ真逆です。
有権者は斎藤前知事のパワハラ問題よりも県政改革を望んだと受け止められます。
有権者は県議会に不信任を出したようなものです。
斎藤前知事は県議会に対し圧倒的に有利な立場に立ちました。
県議会解散という伝家の宝刀を抜いても許される一定のお墨付きを得たと言えます。
斎藤前知事は県政運営について反省も口にしてますので極端な行動には出ないと思います。
県議会側がどういった姿勢で斎藤県政に向かうか当面の焦点です。
県議会のパワハラ審査は続いてますので県議会の対応が注目されます。
選挙が終わったら突如立場をひょう変させるようなことはあってはなりません。
県議会として決着をつけることが求められます。
見解を県民に示さないと不誠実です。
斎藤前知事はネットでの支持の拡大が勝因と語ってます。
主要メディアの報道が政治を動かすのではなくネットが政治を動かした事件といえます。
孤立無援状況の中で抵抗する斎藤前市長の姿に共感が広がったことになります。
ネット上では悪人ではなく県政改革者として受け止められました。
県議会の方がごう慢な体制派にされた格好です。
どちらかといえば感情論ですので斎藤前知事への支持が瞬く間に広がったのだと思います。
10%投票率を上げネット時代の新しい形の民主主義の姿といえます。
ただし政策論議ではなく熱狂が有権者の投票行動を駆り立てた側面も否定できません。
自殺者まで出した斎藤前知事のパワハラ問題はうやむやにはできない問題をはらんでます。
冷静な吟味が不可欠でまだ問題は終わってません。