岐路に立つ維新

維新は先の衆院選で6議席減らし敗北といわれていますが多少違和感があります。
38議席で野党第2党をキープし大阪の19小選挙区完勝です。

地域政党大阪維新の会はしぶといと評価してよいです。
斎藤兵庫県知事のパワハラ問題にも大阪万博への風当たりの強さにも耐えました。

全国政党の日本維新の会が振るわなかったのです。
比例代表で300万票、議席で10議席減らしました。

大阪には積み上げたた基盤があります。
他地域は“風”頼みの傾向が強く今回のように国民民主に風が吹くと議席を減らします。

地域に根付いているかどうかが分かれ道でした。
どぶ板活動の差といっても良くわかりやすい結果だと思いました。

身を切る改革には反対意見があるものの大阪では一定の好感を持たれていると思います。
4千万に上る知事の退職金返上は簡単にできる行動ではありません。

維新代表選が行われてますが吉村大阪府知事の勝利は微動だにしません。
地方議員の数も一般党員の数も他地域を圧していますので当然です。

勝負は別にして代表選挙を行うのは意義あります。
全国政党を目指しながら大阪一極集中が過ぎるとの観点からの問題提起だからです。

現状では大阪以外の地域で躍進することは困難だと思います。
解決の手段はふたつあります。

ひとつは全国政党はあきらめて他の地域政党と連携を取ることです。
地域政党連合で日本を変革しようという企てです。

維新の生みの親の橋下徹さんはかつて石原都知事と連携を図ろうとしました。
ただし撤退は政党としてすさまじい”身を切る改革”となります。

もうひとつは全国展開をあくまでも目指す考え方です。
この場合は全国まんべんなくは無理だと割り切りが必要だと思います。

特定地域に照準を定め精力を集中することが求められていると思います。
地域の自主性をもっと重んじることも勢力伸長のカギです。

維新とは何者なのかはっきりさせる岐路に立ってます。
かつての刷新感は色あせてます。