農業版テーマパークも検討の余地あると思います。
昨日、ドーム型の野菜工場を経営しているグランパのセミナーが横浜でありました。グランパに資本参加しているカゴメの常勤顧問、佐野泰三さんの講演がありました。
カゴメと言えばトマト。トマトの一点突破、全面展開の話しでした。日本人は、中国人や韓国人よりトマトを食べないといいうことでした。
韓国では2004年ごろまでは日本と同じ年間で一人5キログラム程度だったのがこのところ急速に消費が拡大して倍の10キロ食べているというのです。
理由は生ジュースでした。家庭でトマトをジュースにして飲む人が増えたことが理由です。身体に良い習慣ということで定着してきているとのことです。
中国の一人当たりのトマト消費量は年間20キロで日本人の4倍食べてます。トマトに砂糖を振りかけてスウィーツにしているということです。
カゴメとして消費の拡大がなにより大切ということでスーパーなどでトマトを活用した料理教室を展開したと話されていました。
(写真は、カゴメホームページより)
チラシだけでなく実際に食べてもらうことが大切だということです。卵と一緒に炒めるとか加熱料理のメニューを工夫していました。
(トマトのみそ汁もあります。)
生産と流通についても近代化を進めています。生産は直営工場はオランダの方式を取り入れてます。一つの生産拠点で8ヘクタールから10ヘクタールの規模です。
コンピューター管理で一つの生産拠点の従業員は200人から300人です。最大の敵は病気でいかに農薬を使わずに病気を出さないかがに知恵を絞っているということです。
佐野さんから提案がありました。一種類の植物工場を作るのではなく複数の種類の野菜を生産し、体験農業やレストラン、直売所と組み合わせるというものでした。
農業版のテーマパークというかディズニーランドです。足柄地域全体で取り組めば地域が一つのテーマパークとなります。首都圏近郊だし当たりそうな感じがします。
もう一つ佐野さんが強調していたのは企業型の農業に取り組む人材を育成することでした。既存の農業高校などでは対応できないので民間がやるしかないと話してました。