兵庫県議会100条委員会は地方政治の将来を占う舞台
再選を果たした兵庫県の斎藤知事の最も大切な任務は信頼回復です。
知事選で勝利したとはいえ得票率は45.21%です。
有権者の大勢が斎藤知事を支持している訳ではありません。
まさかの逆転劇に目を奪われ見逃してはならないところです。
信頼回復の第一歩は県議会との関係です。
県議会との信頼回復と執行機関を担う県職員との関係改善は同時進行です。
25日斎藤知事のパワハラ問題を審査する県議会の100条委員会が開催されます。
斎藤知事は全国知事会出席のため出席せずとのことです。
欠席の経緯については様々な見方が報じられました。
斎藤知事としては間を取りたいというのが本音だと推測します。
100条委員会は事実と異なる発言をすれば偽証罪に問われます。
選挙で勝利した後だからこそ慎重に準備したかったのだと思います。
100条委員会はこれからが審査の本番です。
委員会の持つ重みは選挙前より一層重くなりました。
SNS旋風で斎藤知事が勝利したこととは次元の異なる話です。
自殺者まで出してしまったパワハラ騒動の真相に迫ることが県議会の存在証明となります。
選挙結果は県議会の審査に疑念の目が向けられているということです。
正当な審査を進めていることを明らかにしなければなりません。
100条委員会の委員で議員辞職した方がいます。
誹謗中傷を受けたと報じられてますが残念な話です。
県議会議員としてこれほど存在意義を示せる機会はめったにありません。
事情はあるにせよ責務を果たしてほしかったです。
“斎藤ショック”は地方政治が抱える重大問題を提起しています。
まずは圧倒的な権限を有する知事の振る舞い方についてです。
次いで知事の権力をチェックするのが責務の議会にその能力はあるかです。
最後は知事も県議も選ぶのは有権者ですので有権者の政治を見る眼が問われます。
舞台は100条委員会ということになります。
ここでどのように審査がなされ結論付けられるかは決定的です。