「一円融合(いちえんゆうごう)」のリーダー逝く
ボランティアグループを率いるには調和が求められます。
会員同士が和気あいあいとならないと楽しく活動できません。
足柄の歴史再発見クラブ発足から18年です。
半分近い8年間会長を務められたのは佐久間俊治さんです。
大手生命保険会社を退職されてから歴史好きが高じて入会されました。
2008年2代目の会長に就き2016年発会10周年をひとつの区切りとして退かれました。
27日横浜栄区で佐久間さんの告別式があり参列しました。
ここ数年は体調を壊され娘さんたちの住まいに近い藤沢市内の施設に入所中でした。
栄養を補給する措置が出来なくなりました。
90歳で静かに息を引きとられたということです。
今月2日激励に伺いへこたれてはダメだとしったしました。
にやりと笑われていた表情が目に焼き付いてます。
7月自宅がある開成町に介護付きタクシーで戻ってこられました。
横になれる特製の車いすに乗ったままでしたが表情は穏やかでした。
佐久間さんを勇気づけようと10数人が集まりました。
歴史クラブだけでなく自治会で一緒に活動された面々も男女問わず来られました。
このあたりに佐久間さんの人柄が現れてます。
しゃべれないとうかがっていたのに聞き取れる言葉で応対されていました。
付き添いの娘さんはふるさとの力だと涙してました。
施設に帰られた後もしばらくはつらつとされていたとうかがいました。
クラブの発足当初から研究テーマとしてきたのは富士山の噴火後の酒匂川の治水です。
2026年が大洪水から300年に当たるのでシンポジウムを企画中です。
ちょうどその年はクラブの発足20周年です。
佐久間さんにあと2年頑張りイベントに参加してくださいと呼びかけ続けてました。
二宮尊徳の有名な言葉に「一円融合」があります。
多様な人たちをまとめワンチームにする大切さを訴えてます。
佐久間さんのリーダーシップはその言葉にふさわしいものでした。
学ぶところが大きかったです。(合掌)