臨時国会から目が離せない

国会の花形は衆院予算委員会、委員長が野党第一党の立民党に移りました。
与党過半数割れを象徴する事件です。

席に座ったのは国会対策委員長など党の要職を務めてきた安住淳氏でした。
旧民主党政権時代は財務大臣に就任した経験もあります。

安住委員長存在感を示しています。
与野党問わず質問時間を超過すると厳しくたしなめていました。

安住委員長は元NHK政治記者ですのでテレビ映りも意識しているはずです。
どんな反応がでるか計算した振る舞いだと想像します。

安住委員長はこわもてイメージを振りまく路線を選びました。
与野党に仕切り役は自分という印象を与えたかったと思います。

もし最初の委員会で謙虚な振る舞いをしたらどうだったでしょうか。
立民党は変わったとの印象を国民に与えたはずです。

立民党は攻撃一辺倒の先入観があります。
与党過半数割れでさらに攻撃性を増すと思いきや謙虚だったらインパクトは強いです。

上から目線ではない振る舞いをせざるを得ない環境にあることも忘れてはなりません。
野党の方が数が上回っただけでうかれていては国民からあいそをつかされます。

今国会の補正予算をどう仕切るか手腕の見せ場となります。
立民と国民民主の立場の違いが鮮明になっている中で合意は簡単ではありません。

一歩間違えれば与野党双方から後ろ指を指されます。
置かれている微妙な立場を自覚せず図に乗って踊っていると墓穴を掘ります。

14兆円近い巨額な補正予算の扱いは来年度の本予算の前哨戦です。
立民党は金額ありきだと修正を求め簡単には折り合えません。

国民生活を考えれば妥協して成立させないわけにはいきません。
一方を立てれば一方立たずです。

落としどころを見通せる状況にはなく安住委員長の今後のさばきにかかってます。
こわもてを意識した軽薄なパフォーマンスでは処せません。

安住委員長の政治家としての力量が試される局面が来ると予想してます。
この臨時国会から目を離せません。