”日本人よ覚悟しいや!”

“あんたら覚悟しいや!”。
このきめ台詞は記憶にあります。

1980年代から90年代の東映の大ヒットシリーズ「極道の妻たち」を象徴することばです。
発したのは大女優の岩下志麻さん。

NHKBSの「アナザーストーリー」でこの映画を取り上げていました。
岩下さんが出演しやくざ映画に没入していく物語は興味深かったです。

任侠とは全く無縁で清楚で気品があるイメージの岩下さんの大変身です。
映画撮影のスタッフ一同撮影現場ではやくざの女親分を遇する態度に徹したといいます。

“覚悟”を決めるには日常の積み重ねが不可欠だということです。
そして決定的な瞬間が訪れます。

岩下さんの場合は刺青でした。
刺青の下絵を見て“覚悟”が決まったと話していました。

そもそも“覚悟”とは何かがふと気になりました。
やくざの女親分の岩下姐さんは威嚇の言葉として使っています。

とんでもないことが起こるから承知しておけということです。
非情な困難にあうぞと警告しているわけです。

岩下さんが発した“あんたら”を日本人と置きかけたらどうでしょう。
“日本人よ覚悟しいや!”。

今現在の日本が置かれている状況をぴたりと言い当てていると思いました。
皆さんはいかがでしょうか。

目の前の物価高、少子高齢化と人口減少、迫りくる黒船“トランプ大統領”などなど。
日本が直面している危機は数え切れません。

さらに地球全体を気候変動が襲い大災害の頻発をもたらしています。
現在の日本人は日々“覚悟”することが求められているのです。

仏教では“覚悟”とは迷いから覚め真理を悟るという意味だそうです。
手掛かりはこれだと思いました。

日本が危機を乗り越えたいのならば本当の日本を再確認し生きざまを決めることです。
とてつもない危機の時代にどんな日本を目指すのかを確立することが先です。

私が総理ならば小さくてもきらりと輝く日本を目指します。
日本を開成町のようにすることが日本の危機を救うと確信します。

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