緩やかな挙国一致体制の構築へ
自公政権が少数与党になって最初の臨時国会が終わりました。
日本が置かれている現状に対する危機意識の不足が気になります。
日本国内の政治状況にだけ目が行っています。
財源の当てもなく成果だけを求めているかにみえる現状は危ういです。
国民民主党の課税最低限の引き上げも維新の教育無償化も大いに結構です。
実行するには財源を確保しなければならないので自ずと限度が生じます。
特に国民民主党は一気に178万円まで課税最低限を引き上げることにこだわりました。
ネット世論の後押しを背景に強気なのでしょう。
7兆円以上と言われる税収の穴を無視して断行するのは危険です。
消費が増え景気が良くなるというだけでは根拠はあまりに薄弱です。
それよりも国民民主党は他の野党との連携強化の要になる道を進んで欲しかったです。
華々しく自民党とやり取りすることで得点をあげようという姿勢はみみっちいです。
国民全体の福祉向上を考えて立民や維新と議論の土俵づくりに汗をかいて欲しかったです。
現状は維新も同じように自民への接近を試みているため国民民主の存在感が薄れてます。
木を見て森を見ない政局対応があだとなったのです。
役職停止中だとされる玉木代表のハンドリングミスです。
玉木代表は不倫スキャンダルの責任をとり少なくとも当面の間は黒子に徹すべきでした。
与党とも野党とも話ができる絶好の位置に立ったのに残念でなりません。
年が明ければ第3の黒船トランプ艦隊がお目見えします。
恫喝と取り引き、国際政治が荒れることは必定です。
日本は国内でこまごまとした争いごとをしている余裕がなくなると思います。
大局を見てある程度のところで矛を収める政治が不可欠な状況です。
緩やかな挙国一致体制です。
そうでないと幕末の時のように黒船に攻めまくられます。
下手に歯向かうと太平洋戦争の時のように叩きのめされます。
もっとしなやかにもっとしたたかに対処できる体制を作らないと危ういです。