私の2024年~小田原ショック~
5月の小田原市長選挙は加藤憲一前市長の劇的復活劇となりました。
圧倒的組織力を誇る自民が推す現職が2万票の大差で敗れたのは驚きました。
“小田原ショック”と呼ばれました。
これほどの大差がつくとは私は予測できませんでした。
加藤市長の支持基盤が爆発的に拡大する状況ではありませんでした。
守屋輝彦前市長の支持層の中で崩壊現象が起きていたとしか思えません。
守屋離れは投票に行かないだけでなく相当数が加藤市長へ一票を投じたとみてます。
5百票差で加藤市長が敗れた前回選挙と投票率は変わらないことからも推測できます。
守屋前市長がとことん嫌われたわけです。
コロナ対策として現金10万円の給付の選挙公約の不履行が大きかったです。
続いて統一教会のスキャンダル、市立病院建設をめぐる不明朗な言動。
マイナスイメージを覆すには傷が大きすぎました。
加藤市長の当選に加藤支持層の支援が盛り上がったのは事実です。
一方で守屋前市長の自爆による幸運の要素も大きかったと思います。
加藤市長はこの4年間でどのような実績を上げるかが問われます。
守屋前市長にあきれて加藤市長に投票した層は堅い支持層ではないからです。
いつ何時加藤市長離れが起こらないとは限りません。
がっかりさせないための実績作りは急ぐ必要があります。
加藤市政の弱点は経済界の支持が弱いところにあります。
小田原は観光商業都市の顔がありますのでこの層の動向は軽視できません。
守屋前市政の転換を図るとして独自の観光経済振興策を打ち出す必要があります。
目玉となる事業を選択しなくてはなりません。
小田原駅西口に近接する旧少年院跡地問題がまず挙げられます。
守屋市政の看板政策だった開発事業を白紙撤回したからです。
加藤市政はどういう方向を打ち出すかです。
遊休地の活用は政治手腕を最も問われる分野です。
打開の道筋を見い出せれば実力派市長として存在感を示せます。
2025年難問挑戦を期待し止みません。