蛇篭(じゃかご)

蛇篭(じゃかご)、ご存知でしょうか。
河川の土手を守るための水防用具です。

竹で編んだ筒状のものに石を詰め込んで使用します。
直径は4、50センチ、長さは5メートルから7メートル。

かつては無くてはならない道具でした。
コンクリートで土手が根固めされるようになり用いられなくなりました。


酒匂川をはさんで開成町の反対側(東側)の大井町では実物が展示されてます。
役場隣の生涯学習センターの展示室前の廊下に長さ5メートルのものが掛けられてます。

百聞は一見に如かずです。
実際に見れば一目瞭然です。


わかりやすく解説したパネルもあります。
実際に設置した写真も掲げられています。


この展示スペースは大井町の自然と歴史が一目でわかるように工夫されてます。
小学生が学ぶのに最適です。

管理されている方が元教員で、その方の熱量が伝わってきます。
訪れた子供たちに解説する語り部にいつでも変身できます。

人財の配置が展示をいかに充実させるかの格好の事例です。
賞賛に値します。

大井町の水防倉庫には7、8個の蛇篭が保管されてます。
小学4年生の故郷学習の見学コースにもなっているとのことです。

10日足柄の歴史再発見クラブのメンバー5人で実際に見てきました。
保管状態は良かったです。

水防倉庫の隣には蛇篭の中に入れる石が用意してありました。
活用しようと思えばいつでも使えます。

なぜ見学に行ったのかというと開成町で展示することを検討しているからです。
3月に開成町の役場ホールや町民センターを使って町民フェスタがあります。

様々な町民団体の活動報告の場です。
足柄の歴史再発見クラブも参画することにしています。

今年は酒匂川の治水を学んできたクラブの活動報告を思案中です。
目玉展示が蛇篭です。


幸い一時的に借用することについて大井町の内諾もいただけました。
インパクトのある展示方法を考えたいです。

本来は大井町のように常設展示が理想です。
実現に向け知恵を絞ります。