元大関隆景勝、湊川親方の今後に期待

大相撲正月場所が始まりました。
大関豊昇龍が序盤戦快進撃で綱取りの勢いです。

昨年28歳の若さで引退した元大関の隆景勝の湊川親方。
最期の会見で横綱にあと一歩届かなかった無念さを語りました。

昨年の九州場所でNHKの大相撲解説に初登場しました。
緻密で説得力ある語り口に驚いた方は大勢いられると思います。

押し相撲の力士だっただけにその分野の解説は圧巻でした。
もっと詳しく知りたいと思いました。

NHKの番組ディレクターも同じ印象を持ったようです。
湊川親方を招いて特集を組んでました。

NHKBSの「どすこい研」です。
突き押し相撲がテーマでした。

湊川親方がこの戦い方を選んだのは考えた末です。
身長が1メートル75センチと小柄で骨格的に四つ相撲は不利です。

相手にまわしをとらせないで勝つ突き押し相撲の一点突破となりました。
ぶちかますスタイルですのでけがが多いのがアキレス腱です。

湊川親方もけがに泣きましたが大関まで上がったのは見事です。
突き押しを極めるため自らに課した鍛錬のたまものです。

それにしても湊川親方の番組での語りは素晴らしかったです。
メインゲストの元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が自分の地位が危ういと述べるほどでした。

突き押しにも間合いの取り方で3種類があるということでした。
押し相撲はその間合いを制せられると弱いので押し相撲は押し相撲に弱いとのことです。

心に最も響いた湊川親方のことばは一緒に横綱の夢を目指す心情を語るシーンでした。
もろさと裏腹といわれる突き押し相撲で横綱になれますかという質問でした。

なれると思うと答えた後でそうした力士を育てたいと語りすぐ修正しました。
一緒に目指したいと言い換えました。

育てるという姿勢に上から目線を感じ直ちに直したのだと思います。
この男ただ者ではないと感じた一瞬でした。

大相撲の楽しみが増えました。
湊川親方の相撲解説と湊川部屋から突き押し相撲の名力士が誕生することです。

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