石丸新党、都議選は共通一次試験
石丸新党、地域政党「再生への道」構想が示されました。
中身の話は乏しかったです。
有為な人財を輩出する“仕掛け”の提示が主で都議会で何を目指すかは見えません。
拍子抜けと思いましたがしたたささがあります。
なぞかけで話題づくりを狙う戦術と受け止めました。
もどかしさは興味関心を持続させる原動力です。
正体を見せて失望されるよりも利口なやり方です。
候補者になろうという意欲を喚起する触媒にもなり得ます。
石丸新党は地域政党としての中身は全く整ってないと思いました。
あるのは都知事選で166万票を格闘した石丸伸二さんの選挙結果のみです。
しかしすでに過去の実績ですので放置すれば期待はしぼみます。
大善戦の余韻がまだ消えさらないうちに手を打たないとなりません。
最大限の効果を発揮するため選んだのが人財輩出の“仕掛け”でしょう。
実体のなさを逆手に取ったわけです。
推せん条件は2期8年の任期公約だけであとは自由というものでした。
主張さえ各自に一任です。
今が旬の「石丸新党」というブランドを身に着けませんかという甘いささやきと受け止めます。
新人に限らず現職議員を釣りたいとの思惑がうかがえます。
現段階で明らかになっている資金援助は基本的に60万円の供託金のみです。
供託金は当選すれば戻りますので50人そろえたところでたいした金額ではありません。
少ない投資で有為な人財を得たいとの元金融マンらしい発想です。
今回の試みは石丸さんへの支持を都議会という場でリアルな実体へと変貌させることです。
成功すれば緩やかとはいえ議会内に支持基盤を得ることになり都知事の座が見えてきます。
失敗するとしたら思惑通りに相応しい候補者が獲得できず党勢が伸びないことです。
候補者獲得段階からSNS発信が主たる手段となりますので影響力が試されます。
石丸神話を背景に賭けに出たといえます。
都議選は石丸新党の共通一次試験だと思います。
採点者は東京の有権者です。