露木順一流面接指南
(写真は大原学園ホームページより)
就職相談を時々受けます。地方公務員になりたいという人が多いです。昨日も敬愛する大先輩のお孫さんのことで相談がありました。
敬愛する大先輩は、色白の大人しそうな青年を連れてやってこられました。相談と言われてもコネで何とかなるという時代は終わっています。
私が多少なりともお手伝いができるとしたら心構えを語ることぐらいです。地方公務員専門の受験予備校も盛んです。昨日会った青年も通っていると話してました。
町長時代、感じたことですが、予備校で受験テクニックは身につけていて筆記試験では差が余りなくなる傾向が強くなっていると思いました。
そうなりますと最終勝負は面接ということになってきます。いくら取り繕っても人物は表ににじみ出ます。質問に対する受け答えで真の人物像が浮かんできます。
ごまかしは効かないと覚悟を決めて素直に自分の言葉でしゃべるしかありません。とってつけたような言葉をいくら並べても化けの皮は剥がれてしまいます。
誰でも一つぐらいは自分でほめれるところがあると思います。そこをきちんと伝えることができると面接する側に期待感を持たせます。
挑戦して得た体験を述べるのも人となりが出てきます。もう一つは、モットーというか活きるうえでよって立つ基盤を持っているかどうかも気になります。
挑戦などといわれると世界一周の冒険旅行をしなくてはならないということはありません。身近なことでも良いのです。聞いている人に伝わるかどうかです。
昨日会った青年は、出会った人に気配りをするのが好きでそれが生活の指針となっていると言ってました。公務員に欠けていると言われている分野です。
この部分を具体的に語り、そのように振る舞うことによって自分がどう感じ成長していったかを素直に語ればよいと思うとアドバイスしました。
青年も、素直に自分の良いところを出せば良いと言われてホッとしたようでした。心なしか表情も明るくなりました。頑張って欲しいです。