トランプ大統領就任にあたって
政治記者はこの人物はと思う政治家を探り懐に飛び込みます。
梶山静六さんが冷や飯を食わされている時に初めて接点がありました。
自らを律する厳しさを感じました。
父と同じ軍人の匂いがしました。
野中広務さんは最初に会った時は父親だと思いました。
身体から父と同じ町長の匂いが漂いました。
よく叱られ諭されました。
息子みたいなやつが来たと思ったに違いありません。
野中さんに紹介されたのが亀井静香さんでした。
亀井さんは政界の暴れん坊と言われ自社さ連立政権の実現など大仕掛けが得意でした。
一方で巧みな政策立案者でもありました。
乱暴者の振る舞いも戦術の一環ではないかと思うほどです。
3氏から学んだ政治家の人間力の3大要素は胆力と緻密さと情です。
とりわけ苦境の者に対する態度はこまやかです。
現在の永田町は小粒になりました。
人間力で勝負できる猛者がいなくなりました。
何を言い出すかわからないトランプ大統領が復活しました。
早くもこれまでの国際秩序に背を向け出してます。
平然と受け止めて日本の立場を主張できるかが問われる局面が必ず来ます。
アメリカ追随の発想がこびりついている官僚に任せるのは危険です。
そもそも官僚は前例のないことを言い出す相手は苦手です。
結果的にアメリカに主導権をがっちり握られてしまいます。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)、我慢して相手が弱るのを待つ手綱さばきが必要です。
今ほど人間力のある政治家が求められる時代はありません。
いつまでも課税最低限の引き上げ論議に時間を費やしている余裕はありません。
大局を見て折り合いをつけ現代の黒船、トランプ大統領に備える必要があります。
大原則は日本人の命と暮らしを守ることです。
この原点を踏まえて踏ん張り抜くこと、これが政府に当面求められる指針だと思います。
官僚ではなく政治家がトランプ大統領と人間力で渡り合えないと厳しいです。
石破総理に託するほかありませんが不安感は消えません。
。