開成町を少子高齢化・人口減少を克服するモデル都市に
開成町第6次総合計画が議会で承認されました。
「人と地域が輝き、笑顔と躍動感があふれる町・開成」を掲げました。
町の現状を踏まえた穏当な目標です。
少子高齢化・人口減少が進む中で開成町は発展を続けるという意思表示です。
計画全体に山神町長らしさが表れていると思いました。
派手な目標は掲げず着実にまちづくりを進めるという考えです。
8年後の人口目標を現状より1300人ほど増やし2万人としてます。
今どき実現可能な目標として人口増を堂々と掲げられる町は稀有です。
日本のまちづくりに対し問題提起が可能です。
少子高齢化・人口減少への処方せんを示せます。
町長の性分に合わなくても開成町の役割として意識して欲しいです。
開成町の存在感を訴えることは町民に勇気と元気を与えます。
計画期間を12年から一挙に8年に短縮したことも山神町長らしさを感じました。
国際金融マン出身らしく短期の目標設定でチェックする発想です。
まちづくりは利潤を目標とする民間企業とは異なります。
短い期間の目標設定でまちづくりを捉えると長期の目標を見失う恐れがあります。
木を見て森を見ずとならないよう願います。
町を北部・中部・南部3分割にわける土地利用方針が姿を消しました。
地域ではなく住居系、工業系、商業系、農業系の利用形態にわけた記述に変えました。
60年以上貫いてきた方針の転換です。
実質的には変化はないとの説明でしたがそうは思いません。
3分割の土地利用は町北部の景観を町の宝として位置付けてきた考え方の基礎です。
あじさいの里を守るという意識が薄くなるのは避けたいです。
政策的フォローが不可欠だと思います。
まちづくりを自分事として考えるという発想を強調してます。
民間主導のまちづくりを促す考え方が背後にあると見てます。
行き過ぎはよくありません。
開成町はいわばベンチャー企業です。
民間だけでなく行政も挑戦する姿勢が一方でなければなりません。
留意が必要です。