開かれた議論は理想に近づく第一歩

町の顔は駅です。
開成町で駅から伸びる街路の建設が動き出してます。

先週の臨時議会で1年生議員の清水友紀さんが街路の景観について再三質してました。
町が以前示した予想図は通りに面してビルが立ち並ぶ構図でした。

清水さんは緑豊かな街路というイメージを望んでいるのだと推測します。
県に提出した計画は4ヘクタールほどの面積で1400人余りとなってます。

低層住宅だけではこの人口には達しません。
清水さんは既存の計画ありきで整備が進むのかと問いました。

事務当局は明言を避けてました。
山神町長はオール開成で議論をつくすとのいささか意味不明の答弁でした。

地権者はビルを建て高度利用を希望するでしょう。
景観に配慮をとの異論も出てもめる恐れがあり明快にできないのが本音だと思います。

高度利用という経済を優先するか景観に配慮するかの議論とも言えます。
これをゼロか百かの対立として扱ってしまうと納得は得にくいです。

町は強引に押し切るのではないかとの疑念が出て清水さんのような質問が出ます。
山神町長が選挙公約にしていた街路での図書館建設の話が宙に浮いたままなのもまずいです。

事業費が総額で40億と見込まれる大型事業ですし議会は町民の代表です。
町はもう少し情報をオープンにして議論を進めるのが望ましいです。

おおよその構想図を示し議論の土俵をつくることです。
地権者の合意重視を名目にして議論から逃げていては町民全体の納得は得られないと思います。

町長時代、JR中央線の東京・国立(くにたち)駅前の緑の景観にひかれていました。
国立駅前はその景観だけで強い発信力を持ちます。

町役場と小田急電鉄の担当者で調査に行ってもらいました。
町民だけでなく訪れた人が憧れるような駅前にしたいとこだわったからです。

理想だけを追いかけ開成駅前に街路にそっくり当てはめることは困難です。
しかし一歩でも理想に近づける努力は必要でそのためには開かれた議論は必須です。