開成町議会を題材に首長と議会の2元代表制を考える
地方自治は首長と議会の二元代表制です。
憲法の大原則です。
現状は行政が圧倒的に強いです。
議会は行政の追認機関に成り下がっていると疑われる場合もあります。
難問山積の現在、議会から様々な問題提起し議論を尽くすことが必須です。
その上で大方が納得を得る結論を導くことが求められる時代です。
先々週の開成町議会の総合計画をめぐる審議で二元代表制を考える題材がありました。
総合計画に対しふたりの新人議員が反対討論をしました。
総合計画のようなまちづくりの大枠を定める議案ではまれなことです。
ひとりは山下純夫議員で数値目標の根拠があいまいだというのが主な理由でした。
山下さんは山神町長のおひざ元の自治会に基盤を置いている議員です。
反対するのは勇気が要ります。
総合計画すべてに反対ではないが策定姿勢に納得しかねる部分があるということです。
数値目標を取り上げ役場スタッフに注意喚起したかったのだと推測します。
もうひとりは清水友紀議員です。
駅前開発をめぐって開かれた議論が乏しいことに疑念がぬぐえないようでした。
清水さんの反対には伏線があると思いました。
質疑で副町長が開発に反対なのかと圧をかけたと受け取られかねない一瞬がありました。
再生動画を見ていた私は失言だと思いました。
副町長も気づいたようで釈明してました。
おおらかな議会ですので許されますが手厳しい議会でしたら大きな問題になりかねません。
議員の賛否について副町長にとやかく言われる理由はありません。
質疑にもどかしさを感じていた清水さんを刺激したのは間違いありません。
反対討論はやや冷静さを失い堂々巡りでしたが新人らしい前のめりの姿勢と思いました。
山下さんも清水さんも町行政の足を引っ張るための反対ではありません。
首長と議会の2元代表制を踏まえた問題提起でした。
議会がお追従を述べる議員ばかりでは存在意義はありません。
ふたりの反対は開成町議会の健全性を示したと思います。