地道に地方創生2.0
通常国会が始まり石破総理大臣が施政方針演説を行いました。
はつらつさがなくくすんだ印象がぬぐいされません。
先の衆院選で正論を貫く石破総理のイメージは大きく損なわれました。
少数与党でダッシュがかけられずさえないイメージが定着してしまいました。
ルネサンス期の政治思想家のマキアヴェリは『君主論』で就任当初の重要性を記述してます。
大衆が期待感を抱いているうちに偉大さをアピールすべきだというのです。
大衆はあっと驚きその偉大なイメージが刷り込まれます。
その後の統治に影響が出ます。
500年まえの話ですが現代にも通じる鋭さがあります。
最初のイメージを覆すのはなかなか難しいです。
反転攻勢をかけるには得意分野で地道に着実に実績を積み上げるしかありません。
石破総理の一丁目一番地は地方創生2.0です。
演説内容はこれまで述べてきたことの繰り返しですが分量が増えていました。
東京と地方の共存共栄こそが日本を再生する道だというのが基本的なスタンスです。
大都市と地方との連携で活性化させることに期待を寄せていました。
大都市と地方がつながることで交流へと発展させ活力アップを図る考え方です。
方向性は賛同します。
開成町のあじさい祭りを多少なりとも有名にしたのはこの手法です。
大都市部に狙いを定めて交流の渦をもたらそうとしたのです。
メディアの活用が有効でした。
もっと地に足が着いたやり方もあります。
大都市と連携交流の協定を結ぶことです。
水源地域の山北町と水の消費地の川崎市は水を通じてこうした関係を続けています。
山北町だけでなく酒匂川水系に地域を広げれば連携と交流はもっと盛んになります。
今年10月足柄地域の音楽家と川崎市の音大卒業生によるコンサートを川崎で開催します。
大都市との連携を強化したいとの思いからです。
この手の取り組みは知恵を出せばいくらでもできます。
官民問わず大都市と地方との連携と交流にどんどん挑戦して欲しいです。