地域政党考現学

2010年橋下徹大阪府知事支持派の自民党議員らが大阪維新の会を立ち上げました。
看板政策の大阪都構想は挫折しましたが影響力は健在です。

2017年小池百合子都知事を支持するグループが都民ファーストの会を立ち上げました。
都知事の権力を背景に地域政党の設立は橋下さんと同じです。

昨年の都知事選で大善戦した石丸伸二さんが「再生の道」を立ち上げました。
石丸ブランドで都議選候補者を募ってます。

共通点はカリスマリーダーの存在です。
地域政党はリーダーの後から付いていくかたちです。

神奈川ネットワーク運動という女性地方議員の地域政党があります。
1999年と2003年の統一地方選挙では39人の当選者を出しましたが現在は6人です。

看板政策は任期を2期8年までとすることでした。
退潮を招く要因にもなりました。

市区町村を土台にネットワークをつくる手法は参考になります。
下からの地域密着の運動を重視しました。

地域限定の看板政策を持つことも必須条件です。
大阪都構想はこの意味では条件を満たしていました。

私が考える本来の地域政党の条件は地域密着の下からの動きがひとつめです。
それと一定の地域で実現を目指す共通政策があることだと思います。

カリスマリーダーと地域政党は本質的に相いれません。
カリスマリーダーに依存することは地域からはい上がる動きに逆行します。

自治体の規模も関係ありません。
むしろ小さい自治体の方が即効性があります。

地域政策を洗練させることができます。
全国規模のネットワークがあるので多様な情報が得られます。

最低ふたりの議員がいることが望ましいです。
議会が主戦場ですので孤立無援は芳しくありません。

小さくてもキラリの地域政党がキャスティングボードを握ればがぜん面白くなります。
日の目を見ることが無かった鮮烈な政策を実現させる可能性が広がります。

地域政党は政治を変える可能性を秘めてます。
挑戦者が輩出することを期待します。