AIの進化にどう向き合うか
昨日東大でAI=人工知能のシンポジウムがありました。
午後2時から6時までの長丁場でしたがオンラインで聴きました。
詳細なチラシは下記の通りです。
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400255085.pdf
会場参加者が180人でオンライン参加は千人を超えていました。
この分野への関心が高いことが伺えます。
パネルディスカッションはそれなりに理解できました。
最先端の難しい分野を素人に伝えるのに有効な方法であることがわかります。
AI進化の現状について納得のひとことがありました。
メディアにもよく登場する筑波大学の落合陽一さんの解説でした。
日本酒造りの難しさに例えていました。
「杜氏も(発酵に関わる)微生物すべてに振る舞いをきくことはできません。」。
名人と言われるような杜氏でも完ぺきではありません。
同様にAIにも限界があることを知って付き合うことが大切だと思いました。
そうは言っても日進月歩であることも事実です。
日本の研究はアメリカや中国に遅れをとってます。
そもそも研究者の数が足らないことを挙げていました。
中国を例にとれば国策で研究を進めていますのでいかんともしがたいです。
戦闘機に対抗するのに竹やりは日本の悲しき宿命のように思います。
大型研究で見落としがちのニッチ=隙間を鋭く突く発想で対抗するしかないと思いました。
若い柔軟な頭脳が求められます。
不可能だと思えるようなテーマに果敢に挑戦してもらうしかありません。
官民力を合わせての強力なサポートが不可欠です。
若い研究者の意欲をそぐようなことがあれば日本はお先真っ暗です。
最後にこの分野を切り開いた東大名誉教授の甘利俊一さんのひとことを紹介します。
「AIが暴走するのではなく暴走するのは人間だ。」
AIが人間を支配するような言説が流布されてます。
実際はAIを悪用し危機に陥れるのは人間であることを肝に銘じなければなりません。