2月政変はあるか

石破総理が困難な状況を楽しんでいるのか気になります。
”楽しい日本”を創るためには困難を楽しめないと実現不可能だからです。

衆院予算委員会開催前に参考人招致でひと騒動ありました。
旧安倍派の会計責任者の参考人招致が採決で決まりました。

与党が過半数割れが改めて示されました。
石破総理をはじめ執行部は想定内と受け止めているものと思います。

立憲、維新、国民との個別協議は骨が折れます。
政治改革、教育無償化、課税最低限の引き上げと主張の重点が異なり複雑です。

小手先の妥協で済む状況ではありません。
人間力の交渉が必要です。

大げさに言えば西郷隆盛と勝海舟のような関係です。
信頼関係で江戸城無血開城の話をつけました。

トランプ大統領が関税や国際機関からの離脱をてこに世界を揺さぶってます。
日本に波及してくることは必至です。

お隣の韓国のように国内政治ががたつくことは望ましくありません。
内政の安定は必須条件です。

一方で参院選を控え与野党が小異を捨て大同につく舞台回しは困難です。
自民党は与野党の一斉合意は幻想と割り切らざるを得ないと思います。

となると交渉相手に優先度をつけて一か八かの大勝負に出るほか道はありません。
どう展開するかは読み切れません。

一番手は維新にならざるをえません。
高校授業料の無償化は実施時期だけが障害ですので決断力があれば決着つけられるからです。

国民民主の課税最低限の178万円引き上げは財源問題が横たわり直ちに実施は無理です。
世論調査で勢いを増す国民民主側から妥協することはあり得ず協議継続は微妙です。

立民の企業団体献金禁止は考え方の隔たりが大きく合意ははなから不可能です。
自民党は献金の透明度を上げる法案で押すほかに手はありません。

ひりひりする局面です。
逆に言えば政治家冥利につきる舞台に立ってます。

”楽しい日本”を掲げる石破勝利の器量が試されます。
おたおたするようでは口先人間であることがばれます。