埼玉県八潮市の道路陥没事故
埼玉県八潮市の道路陥没事故、現代日本を象徴する事故です。
キーワードは老朽化と高齢化です。
国土強じん化という言葉が盛んに使われますが誤解を招きやすいです。
日本にとって施設の強じん化とは新たな施設を造ることを必ずしも意味しません。
部分的補修を重ねしのぐことです。
対応が間に合わず発生したのが今回の事故です。
大型の下水道管が敷設されているところは日本中どこでも起きるリスクがあります。
老朽化は深刻です。
暗たんたる気持ちを高じさせるのが取り残された運転手の存在です。
運転キャビン部分が下水道管の中に落ちたと報道されてます。
半月も放置された状態ですので奇跡を祈りたくてもむなしいです。
せめて運転席から救出をと願うばかりです。
報道によれば下水道管のう回路を造らなければならず2、3か月単位とのことです。
亀裂などの不具合が発見されれば2、3年単位とのことですので暗い気持ちはつのります。
74歳という運転手の年齢を聞いて驚かれた方は多いと思います。
想像するに腕の立つベテラン運転手に違いありません。
現代日本ではこの年齢は現役世代であることを意味します。
工事現場を観察すれば目立つのは高齢者といった光景を目にするはずです。
事故発生直後は反応があったと報じられました。
早い段階で奇跡の救出が成功していれば事故の重苦しさは軽減されました。
トラックが見えている中で消防が懸命に救出を試みました。
クレーンで釣りあげた際にワイヤーが外れたと伝えていました。
救出という意味では分かれ道だったように思います。
現場を知らない素人考えであることをご容赦いただいてあえて述べます。
高度技術を持つレスキュー隊の活用はできなかったのかとの疑問が残ります。
東京消防庁や自衛隊の活用という意味です。
事故発生後の瞬時の状況判断の際に広域的対応の可能性をどう考えたか知りたいです。
いずれ事故検証が行われるでしょうが重要項目のひとつに加えて欲しいです。