お米価格高騰のミステリー

昨年の夏は異常な高温でお米にも影響が出ると心配されました。
コメは収穫前なのに不足を危惧してか品薄状態が続き価格が上がりました。

わが家は3反弱の水田を酒米づくり農家と契約してます。
全量を地元のた酒蔵が買い取ります。

わが家で食べるお米は契約している農家が別の農家から確保してくれてます。
お米価格の上げ下げは直接影響しません。

波乱要因がありました。
原因は明快で育ち盛りの3人のボクちゃんたちの食べる量が増えたのです。

昨年夏の価格高騰のころひょっとしたら足りないかもしれないと心配しました。
緊急措置をとりました。

返礼品でデパートの商品を選ぶものがあります。
すべてお米に充て10キロ分を足しました。

品不足で到着が2か月ほど遅れました。
去年の夏の時点で需給バランスは崩れてました。

実態は不明です。
品薄感から思惑で需要が急増した可能性があるからです。

農水省は新米が流通すれば需給バランスは安定すると言い切ってました。
その通りにはならずに価格は急上昇を続けました。

生産量は18万トン増えたとのことですので不可思議です。
集荷業者が集めたお米は21万トン減っていると報じられてます。

この量がどこかで密かに眠っているということになります。
当面不足分を補うため備蓄米100万トンの2割強の21万トンの放出となりました。

高熱が出続けていたら重大な病気を疑うのは当然です。
農水省の対応は一時の感冒だと軽く考えて後手に回ったといえます。

初期診断が決定的に間違っていたのに加え根本原因の追求がおろそかでした。
今なお原因は不明です。

流通に原因があるとしたらなぜ徹底的に市場調査をしないのでしょうか。
農水省の言う通りならばどこかの倉庫に眠っているはずです。

もしそうでないとすれば本当にお米不足です。
生産量の増大で根本解決を図るほかありません。

農水省の危機管理能力の乏しさには不安を覚えます。
食料自給率が改善しないのも無理ないと思います。