トランプ外交が世界を危険にさらす

トランプ大統領の中東での停戦・和平交渉はイスラエルのためのものといって良いです。
パレスチナ住民を居住地から追い出すプランを口にしました。

ガザ地区が個人の不動産物件であるかのような言い方には身勝手であ然とします。
富裕層が集うリゾート地にでもするつもりかもしれません。

パレスチナ人とユダヤ人の2国家併存の夢は吹っ飛びます。
強気になったイスラエルはヨルダン川西岸地域からも追い出そうとするかもしれません。

2千年前国を追われたユダヤ人と同じ運命を現代のパレスチナ人に強いることになります。
歴史は反転し暗黒時代へ逆戻りしているような感覚に襲われます。

トランプ大統領にとって和平とは自らの欲望を表現する手段だとしか思えません。
平和の立役者として語られることへの執念を感じます。

ウクライナにおいてもやり方は一緒です。
支援を続けてきたゼレンスキー大統領よりプーチン大統領の立場を優先してます。

ウクライナが求める領土の復活やNATOへの加盟はらち外です。
プーチン大統領はほくそ笑んでいることでしょう。

トランプ大統領の名誉欲を見透かしどんどん条件を上げてくることは間違いないです。
トランプ大統領より謀略が専門のプーチン大統領の方が1枚も2枚も上手です。

かやの外に置かれそうなゼレンスキー大統領は心中穏やかではないと思います。
しかし米ロが手を組み強引に押されたら為す術がありません。

トランプ大統領はヨーロッパが反対したらNATO撤退で脅すのではないでしょうか。
ますますロシアにとって有利な環境が整えられます。

トランプ大統領の矛先はアメリカの地位を脅かす中国にあるように見えます。
中東とウクライナ情勢を鎮めて中国に圧力をかける算段を感じます。

中国は簡単にはおれません。
息を吹き返したロシアがどのようにうごめくかも不気味です。

日本の周辺がきな臭くなって来る予感がします。
アメリカのご機嫌を取るだけでは乗り切れない時代が来ます。