マキャヴェリ『君主論』の教訓、”最初が肝心”
500年前イタリア・ルネサンス期の悪魔の書マキャヴェリの『君主論』。
16日畏友である元経営コンサルタントの佐藤修さんのサロンで話題提供者になりました。
佐藤さんから一言「『君主論』は読み方次第ですね。」。
同感です。
色眼鏡で見てはいけません。
冷徹な分析は一考に値します。
トランプ大統領が就任当初から矢継ぎ早に仰天させる一手を打ち続けています。
自分がいかに類まれな存在であるかを見せつけていると見て取れます。
『君主論』はこうした政治手法を推しょうしてます。
あっけにとられている間に次々と大きなことをすることで求心力を高められるといいます。
トランプ大統領が『君主論』を座右の書としているかどうかは知る由もありません。
しかしやっていることはマキャヴェリの語っていることに通じます。
ただし『君主論』では指摘していませんが落とし穴があります。
名誉欲に駆られて大きな課題に手出しすると大失敗のリスクが付きまといます。
トランプ大統領がどこまで冷徹に状況分析しているか…。
現状ではまだ判断不能です。
本題に戻します。
首長も就任当初がいちばん期待感が高い時です。
このチャンスに手をこまねいていると大きな事業を成し遂げるのは難しくなります。
大事業をするには求心力が背景にないと実践するのには容易でないからです。
”最初が肝心”という警句は首長を目指す方は心したほうが良いです。
調子に乗らないよう注意すればマキャヴェリの言葉は助言になります。
私は1998年2月開成町長に就任してから3年間は猛ダッシュをかけました。
矢継ぎ早に連続町民対話集会を行い意見を聴くとともにやれることを次々実行しました。
行政は動きが鈍いという先入観を一掃することに注力しました。
その後の町政運営に多大な良い影響がありました。
新人首長の就任当初のハネムーン時期の立ち振る舞いはおろそかにできません。
求心力を高めることができれば大きな事業の実現につながります。