注目自治体の予算を拝見3~小田原市~
昨年5月の小田原市長選挙は”小田原ショック”と呼ばれました。
自民党が推す現職に前市長の加藤憲一さんが圧勝しました。
最大の勝因は守屋市政の度重なる失政です。
加藤さんが前の選挙で敗れた原因を克服したからとは言い切れません。
加藤さんの敗北は有権者が決断力にやや物足りなさを感じたと私は分析してます。
この点を意識した市政運営を期待します。
予算案ではいのちを大切にするといった加藤イズムが前面に掲げられてます。
加藤市長の真骨頂である意見を聞く姿勢は徹底してます。
加藤さんがやり玉に挙げた守屋さんの政策のひとつは少年院跡地の開発でした。
加藤さんは就任後国のモデル事業の採択を前提にした住宅開発計画を破棄しました。
市長選の公約では狭い面積でも収益が上がる知的産業の集積が望ましいとしてました。
公約実現に向けた具体の動きが予算からは見えません。
加藤市長が先頭に立って構想を取りまとめトップセールスを行うことが必要です。
加藤市長の変身が見えるかどうかの試金石です。
小田原城址の国指定地域内に建つ旭丘高校の移転も選択肢のひとつだと思います。
いつまでも放置できない課題ですが移転補償が難問です。
競輪事業が復活して2023年度5億円の黒字です。
定期的に積み立て財源に充てればやれないことはありません。
総額280億円の市民病院建設と並び「あたらしい学校づくり推進事業」が挙がってます。
少子化が進む現状の中でこの難問に真正面から取り組みむ姿勢は高く評価します。
「あたらしい学校づくり」とは何かが市民に明確に伝わらない恐れがあります。
学校の統廃合と旧校舎の活用が本当の課題です。
阪神の岡田前監督が選手に優勝を意識させないため優勝を「アレ」と言い換えました。
同じように市民の反発が出ることを懸念したのだと推測します。
事実をオブラートで包むと議論をあいまいにする恐れがあります。
加藤市長には実態を直視して議論を進める決断を期待します。