注目自治体の予算を拝見4~箱根町~

世界の箱根も決して楽ではないとの声が聴こえてくる令和7年度予算です。
一般会計は増加を続け125億円強ですが徴税収入は10数年65億円程度でとどまってます。

財政力が落ちたとはいえ高いレベルにあり地方交付税は来ません。
12億円強借金したりやりくり算段がうかがえます。

かつては固定資産税に支えられ日本有数のお金持ち自治体でした。
日本経済の長期低迷で雲行きが変わりました。

並の自治体ならば胸を張れる財政力であっても世界の箱根はそうは行きません。
町の構造が非効率だからです。

箱根山の各地にある個々の集落が伝統を持ってます。
湯本、仙石原など独立村が箱根という冠をかぶっているかのようです。

まとめるのはひと苦労です。
役場出身者が歴代町長に就任しているのもそうした背景があります。

市外局番は箱根だけが周辺自治体と異なり箱根のプライドを象徴してます。
消防は自前です。

期待しているのはふるさと納税で10億円を見込んでます。
箱根ブランドは強力なの行けるはずです。

落とし穴があるとすれば職員の意識にあると思います。
裕福な自治体ならではの甘えが顔を出すと必死さのレベルが下がり税収に跳ね返ります。

世界に冠たる箱根町は少子化に襲われ消滅可能性自治体ランクトップです。
最新の合計特殊出生率が0.92と全国でも最低レベルです。

子育て支援の一環として学校給食無償化に2300万円充ててます。
国会審議で国の直轄事業となれば来年度からはこの分が浮く可能性もあります。

外国人の日本語指導の充実に振り向ける余裕が出ます。
箱根の観光業は外国人労働者が支えており子弟の日本語教育が追い付かないと聞いてます。

日本人の子どもが減り外国人の子どもは増えている訳です。
観光立国日本を象徴する箱根は現代日本の苦悩を背負う町でもあります。

国として本気で対策を考えないとならない局面に来てます。
観光立国を掲げても支える足元の自治体が揺らげば元も子もありません。