注目自治体の予算を拝見5~山北町~

山北町の人口は92百人余りで開成町の半分、町税収入は16億5千万でこれも開成町の半分。
面積は山林が9割を占め225平方キロで開成町の34倍。

平坦でコンパクトな開成町と異なる町の構造に山北町のまちづくりの難しさが現れてます。
山間部が多く簡単には有効打が打てません。

昭和の時代は神奈川県西部の中心的な町のひとつでしたが平成に入り急速な人口減に直面しました。
消滅可能性自治体のひとつです。

町勢の低落を引き起こしたのは交通です。
JR御殿場線の本数が減り通勤通学者には不便で移住の要因となりました。

両親は山北町に残り子育て世帯が移るのですから長期低落にならざるを得ません。
両親が亡くなれば住宅は空き家になります。

昭和の初めには東海道本線の主要駅として繁栄を極めた山北駅周辺の寂しさには息を飲みます。
私の子供の頃の山北駅は賑やかだったです。

今年の予算は冒頭からずらりと子育て支援施策が並んでます。
人口減少を止めたいという町の意欲の表れです。

子どもが生まれれば20万円、結婚して住宅を建てれば最大60万円の助成金。
子育て教育関係だけで全部で8項目の主要事業が紹介されてます。

直ちに子育て世代の移住増につながるかというと簡単ではありません。
働く場が少ないのと先ほど述べた交通アクセスの問題が解決してません。

働く場にしても交通アクセスにしてもすぐにできる話ではありません。
特にJR東海はリニアに集中していてエリアの東外れの御殿場線に関心が薄いです。

第2東名高速のスマートインターチェンジが2027年開業予定です。
新たな観光活性化に向けて計画づくりの予算650万円がついてました。

水源地域との交流で実績のある川崎市と包括連携協定を結んだらどうかと思います。
相手は神奈川県を代表する躍進都市ですので観光に限らず多方面にわたるメリットがあります。

企業誘致へとつながれば働く場の確保になります。
挑戦すべきだと思えてなりません。