ゼレンスキー大統領の忍耐力が問われている

NHKBSに「英雄たちの選択」という番組があります。
歴史上の人物の決断を深堀りする内容です。

決め台詞があります。
「心のうちに分け入ってみよう。」です。

日本の全ての政治家がこの人の心のうちに分け入る必要があります。
ウクライナのゼレンスキー大統領です。

トランプ大統領のトラの尾を踏んでしまいました。
アメリカ抜きでは安全保障が考えられないウクライナは大ピンチです。

日本がいつ何時同じ状況に置かれないとは限りません。
自分ごととして捉えなければならないと思います。

ゼレンスキー大統領は早まりました。
ロシアを心底から憎んでいる感情が爆発してしまいました。

ロシアに国土が奪われ国民が塗炭の苦しみを味わっています。
祖国を守らなければならないとの思いは痛いほどわかります。

しかしアメリカの心証を害してはならないのが最低限の約束事であったはずです。
冷静さを失ったのは失敗でした。

ロシアから痛めつけられているだけに主戦論を唱える国民は当然います。
第2次大戦前に国際連盟から脱退した外務大臣を日本国民は熱狂的に迎えたのと重なります。

ゼレンスキー大統領の選択は突っ張るかそれとも妥協するかのふたつにひとつです。
番組ではゲストひとりひとりにあなたならどうすると問います。

私はトランプ大統領に妥協する道を選びます。
アメリカの軍事支援なしに戦争遂行は不可能という現実はあまりに重いからです。

84年前を思い出してください。
日本は圧倒的な国力の差に目をつぶり日米開戦に踏み切り悲惨な敗戦を迎えました。

韓信の股くぐりという中国の言葉があります。
恥を忍んで我慢する時は我慢して将来を期すという意味です。

ゼレンスキー大統領に求められているのはこの姿勢だと思います。
進むも地獄、退くも地獄の選択ですが勇ましさより忍耐です。

国民の血を流させない道を選べば国力の温存ができます。
不本意であってもトランプ提案を前提に国家の安全を守る道しかありません。