注目自治体の予算を拝見2~湯河原町~
2020年はじめから4年半湯河原町にはずいぶん通いました。
私が最恐女子と名付けた土屋由希子さんの剛腕に期待し選挙応援を重ねました。
土屋さんは温泉場のイメージが強い湯河原で子育てと教育を前面に掲げました。
地域への浸透は険しく昨年6月の町長選で大敗を喫してしまいました。
当選した内藤町長は元役場幹部で急逝した前町長の路線を引き継ぐかたちでした。
宿泊税を打ち出しました。
地方交付税に頼る自治体が多い中で新たな財源確保を明確に打ち出す自治体は稀です。
残念ながら宿泊税は今年度予算にはありませんでした。
神奈川県で初の取り組みですので注目度は高いです。
来年度導入を目指すということですが湯河原町ならではの制度設計を打ち出して欲しいです。
税の使い道とセットであることが重要だと考えます。
湯河原温泉らしさを発信する財源に充てることができると思うからです。
日本風のおもてなしのすばらしさが危機に瀕している話を耳にしました。
箱根の老舗旅館でも外国人労働者に頼っていておもてなしの質の維持は大きな課題です。
湯河原温泉では本物のおもてなしが味わえるとなれば売りになるような気がします。
そのためにはおもてなしの質の維持と向上が大切なのは素人の私でもわかります。
おもてなしコンシェルジュ制度の創設なんてどうでしょうか。
宿泊税の財源で和風のおもてなしのプロを雇い希望する旅館に派遣する制度です。
ユニークな名前をつけて発信すれば温泉の注目度上がります。
おもてなし学校を開催すればそれ自体が宣伝になります。
湯河原町の可能性はもうひとつあります。
文化人が好む町ということです。
作家の西村京太郎さんは湯河原を終の棲家としました。
町の税収に多大な貢献をされました。
湯河原を愛する西村さんクラスの文化人の移住を促したらどうでしょうか。
企業誘致ではなくいわば人の誘致です。
挑戦すること自体が大きな話題となります。
本気で取り組めば可能性あります。