はしごを外されそうなウクライナの現実を直視する
ウクライナ戦争は24日でロシアの侵略が始まってから3年です。
自由と民主主義を守る戦場のように位置付けられていたのにはしごを外されそうです。
23日NHKスペシャルでウクライナの女性兵士の戦闘を追いかけていました。
スマホの映像はあまりにリアルで息をのみました。
恐怖におびえ傷ついても闘う意思を持ち続けていました。
軍人だった父から聞いた話がよみがえりました。
父は第2次世界大戦の末期に旧満州(現在の黒竜江省)の国境でソビエトと激闘となりました。
圧倒的な戦力格差の中で捨て身の戦いを敢行しました。
兵士たちは爆弾を背負いソビエトの戦車の下に潜り込み爆発させる戦術を繰り返しました。
父はその部隊の大隊長でした。
1500人ほどの部下のうち1200人ほどが命を落としました。
父は部下たちの勇猛果敢さを讃えてました。
部下たちを「戦争で死ぬために生まれてきた。」と語ってました。
ウクライナの女性兵士たちの姿と重なりました。
最大の支援国アメリカの大統領はロシアとの交渉に走り手柄を挙げようとしてます。
アメリカをつなぎとめる手段がウクライナに眠る地下資源だと伝えられます。
戦争の大義は吹っ飛んでしまいました。
ヨーロッパ諸国もどこまで頼りになるかはわかりません。
大国が小国の命運をいかようにも操れる時代が到来しそうです。
ヤルタ会談当時に時計の針を戻したようだとの論調があります。
黒海沿岸のクリミア半島の保養地ヤルタで米英ソの3国のトップが会談しました。
1945年2月のことです。
この時決まったのがソビエトの対日参戦です。
ソビエトは見返りに南樺太と北方領土の奪取の約束を取り付けました。
アメリカもヨーロッパもロシアのウクライナ侵略に抗議しウクライナを支援したはずです。
アメリカの方針転換で一気に覆される状況にあ然とせざるを得ません。
日米同盟があれば安全とは言い切れない時代に入りました。
日本人は冷酷な現実を見なければなりません。