東京大空襲が語りかけるもの
3月10日は東京大空襲の日です。
焼夷弾の無差別攻撃により10万人以上の死者が出ました。
東京下町の木材でできた住宅密集地に焼夷弾を落とせばどうなるかは容易に想像できます。
日本各地で焼夷弾は投下され主要都市が焦土と化しました。
爆撃を指揮したのはカーチス・ルメイ少将です。
無差別爆撃の効果を過信したためかルメイ将軍は朝鮮戦争においても無差別爆撃を行いました。
さらにベトナム戦争においても「北爆」という名の無差別爆撃を断行しました。
しかし北ベトナム人の戦意をくじくことはできずベトナム戦争でアメリカは敗れました。
日本は爆撃を敢行したルメイ将軍に勲一等を授与してます。
1964年東京オリンピックの年の12月のことで佐藤栄作総理の決断でした。
航空自衛隊の育成に貢献があったことが授賞理由とされてます。
無差別爆撃の総責任者が叙勲、日本政府の卑屈さを感じます。
昭和天皇は直接勲章をルメイ将軍に手渡していません。
勲章授与に強い違和感を持っていたためだと思えてなりません。
無差別爆撃を日本は受けただけかというとそうではありません。
日中戦争で日本軍も行っています。
中国の臨時政府が置かれていた四川省重慶への爆撃が有名です。
日中戦争が激しくなった1940年には無差別爆撃に作戦が強化されました。
日本は被害国の顔だけでなく加害国であった事実があります。
両面を知っておくことが必要です。
1944年6月に行われた連合国軍15万人によるノルマンジー上陸作戦。
ヒトラー率いるドイツ軍をねじ伏せるための史上最大の作戦と言われます。
映画では若い兵士たちがドイツ軍の砲撃をかいくぐりに上陸を試みる姿が描かれます。
実像は大きく異なります。
犠牲者は民間人の数が圧倒しています。
NHKの映像の世紀プレミアムによれば兵士の死者4千人に対し民間人犠牲者3万5千人。
勇ましさだけに目を奪われてはなりません。
敗戦80年、心に刻まなければならない事実です。