小田急線開成駅に急行が停まる日

(写真は、開業当初の小田急線開成駅 小田急ホームページより)

1985年開業の小田急線開成駅、1日の乗降客数は2012年で10203人です。急行が停車するには、とても数が足りません。少なくとも倍増が必要です。

急行が止まると止まらないでは便利さは大違いです。開成駅を通過する電車の風を切る音を聞きながらいつの日か急行が止まる駅にしたいものだと思います。

昨日、開成町の府川裕一町長と意見交換する機会がありました。日本創生会議の提言の中で近隣の多くの市町が消滅する可能性があるとされたことが話題になりました。

その中で開成町は2040年までの若い女性の減少率が大都市部並の13.4パーセントで消滅とは程遠い結果でした。半世紀にわたる着実な都市計画が功を奏しました。

小田急線開成駅が開業した時は、全くの野原にぽつんと駅舎が佇んでいました。しかしその後周辺には高層マンション街区、一戸建て街区と計画的な町づくりが進みました。

開成駅誘致と周辺の町づくりは一朝一夕にはいきませんでした。土地が絡み激しい反対運動が巻き起こりました。私が大学生の時には反対のやぐらが建ってました。

少なくとも20年、対立は続きました。私の父親が町長だった時代です。軍人上がりで剛毅な性格の父親も内心は反対運動の存在に参ってました。

1983年に町長を辞め翌年に急死しましたので私の父は開成駅を見ることはありませんでした。でも今日の発展ぶりをみるとにこやかにほほ笑んでいる父の顔が浮かびます。

次なる目標は半世紀来の都市計画を完了させて開成駅の乗降客を増やして急行が止まる駅にすることだと府川町長と話し合いました。

夢ではありません。開成駅のすぐそばに80億円の建設費で橋が架かりました。酒匂川の対岸の大井町からの交通が格段に便利になりました。

開成駅から歩いて10分から15分ほどのところの開発事業が間もなく完了します。2010年に開校したばかりの小学校がある良質な住宅街が誕生することになります。

そして駅周辺の本格的な街路の整備にもいよいよ着手の時期が迫ってきました。本気で乗降客を増やすための環境は確実に整ってきました。

開成駅に急行を止めよう委員会を立ち上げるのはどうでしょうか。そして小田急電鉄ともタイアップして常に小田急線開成駅の利用を呼びかけていくことが大切です。

あじさい祭りなどイベントも開成駅を起点としてシャトルバスだけではなくジョギング、ウォーキング、サイクリング利用を徹底して呼びかける取り組み必要です。

利用客を増やすだけでなく美しい駅、安全な駅にするために町民あげて取り組んでいくことも大切です。クリーンキャンペーン、防犯キャンペーンも一工夫要ります。

鉄道をもう一本引いてターミナル駅になれば一発で急行は止まるでしょうが、これは難しいです。隣接する南足柄の大雄山線から大井町の御殿場線を結ぶバスは可能性あります。

私の夢は単線の大雄山線を走る電車をデュアルモードにして軌道も通常の道路も走れるようにして南足柄、開成、大井を結ぶことでした。環境にも優しいし実現したいです。

2020年、東京オリンピックの時までに乗降客倍増、急行停車駅にという目標を掲げて町民あげて便利で美しい駅づくり運動を進めたいです。やりましょう!。