小さな町の危機脱出の決め手は即実践
二宮金次郎が江戸時代末期、600もの農村の再生を行ったのは周知のことです。
道徳で成し遂げたという思い込みがいまだに残ってます。
徳目を唱えれば村の再生が果たせるのならば誰でも金次郎になれます。
道徳を唱えたのは金次郎にとって出発点に過ぎません。
金次郎の最大の眼目は実践することです。
実践が無ければ何もしていないと同じです。
危機の時代に瀕している今日実践するという言葉の重みを問い直す必要があります。
「検討します。」は意味をなさないという厳しい現実を直視する必要があります。
検討する場合は少なくともいつまでに結論を出すか明確にしないと話になりません。
どんどん先送りしてしまいます。
実践するには方向性を決めないといけません。
それができないとこれまで通りだけがまかり通ります。
活力が右肩上がりならばいざ知らず逆の時代は許されることではありません。
社会全体でこの風潮を改めないと危機は深まるばかりです。
小さな町は停滞感を覆す原動力となれます。
首長が指導力を発揮すれば小さいメリットを活かし即実践が可能です。
小さな町は人口減少・少子高齢化にあえいでいる地域が多いです。
即実践志向で危機を乗り切る処方せんを示す使命があります。
来月8日から神奈川大学まちづくり講義が始まります。
例年以上に小さいからできるを強調する講義にします。
職員が一丸とならなければなりません。
首長のひと言、ちょっとした立ち振る舞いもおろそかにはできません。
常に職員のやる気を引き出すことを意識することです。
職員の意見を聞き一緒に汗をかく姿勢が求められます。
小さな町は人財が命です。
ところが人財確保がままなりません。
売り手市場の就職戦線の現状は厳しく小さな町は受難の時代です。
新卒が取れず有能な職員が転職してしまう危険性にさらされてます。
首長が先頭に立たなければなりません。
働きやすくわくわくする職場であることを様々な手段で発信する必要があります。