本格的ハンター養成学校の設立を
オオカミは何かにつけて分が悪く童話ではいつも悪役です。
中島みゆきさんの楽曲に「狼になりたい」がありますが歌詞には欲望が込められてます。
野生動物の食害を食い止める最終手段としてオオカミを放つことを提唱する人がいます。
日本オオカミ協会です。
最大の障害は狼に対する恐怖心です。
協会がまず人を襲うことはないと言ってもすんなりいきません。
16日NHKの「ダーウィンが行く」でモンゴルのオオカミの生態を放送してました。
大平原に暮らすオオカミ家族が群れで狩りをする姿が映し出されてました。
日本に移入すすとすればモンゴルとか中国で生息しているオオカミが考えられます。
ただし人や家畜を襲わないという保障が求められます。
琉球大学助教授の武井弘一さんが『鉄砲を手放さなかった百姓たち』という本を書いてます。
江戸時代の百姓たちはオオカミなど獣害に鉄砲で立ち向かってました。
南足柄市に残る江戸時代中期の文書にはオオカミが里に下りて家畜を襲う様子が書かれてます。
徳川綱吉の生類憐みの令はオオカミをも対象としています。
以上の経緯からするとオオカミを放てば生態系が安定し食害は減ると考えるのは楽観過ぎます。
オオカミが生存していた江戸時代でも農民は被害を受けていたのが動かぬ証拠です。
シカやイノシシの食害を減らすにはオオカミの代わりを育成しなければなりません。
ハンターです。
大阪猟友会は育成学校を設立して猟銃を扱える人を養成してます。
しかしこの問題の奥は深く仕留める技術の伝達だけにとどまりません。
獲物の肉の処理に関する食品衛生の知識が必要です。
持続性を持たせるには安定した販売ルートも確保しなければなりません。
森林の生態系に関する知識も必須です。
最も大切なことはひとと動物と自然の関係史も必修科目として学ぶ必要があります。
野生動物の食害は国家的課題となっています。
野生動物と人との共存を探るためのハンター養成学校が必要だと思います。