食べるのが精いっぱい時代に逆戻り?
「ベスト&ブライテスト」という英語の言い回しがあります。
最も聡明で優れた人たちという意味です。
そうした集団がなぜベトナム戦争に敗れたのかを問うた著書があります。
「ベスト&ブライテスト」が題名でした。
現代日本で「ベスト&ブライテスト」にふさわしい集団は日銀の政策委員でしょう。
細かな指標を読み取り金融政策のかじ取りをします。
さっぱりわからないことがあります。
デフレ脱却の指標として物価上昇率2%を目指してきました。
昨今の物価高は万々歳のはずなのですが庶民は生活に苦しんでいます。
この事態をベスト&ブライテストたちはどう読み解くのでしょうか。
生活の苦しさは半端ではありません。
生活費のうちで食料品の支出が占める割合、エンゲル係数が28.3%と報じられました。
NPO現代の理論・社会フォーラム経済分析研究会がメルマガ354号でこの問題を取り上げてました。
1981年以来の高水準ですので研究者の関心を引いたのでしょう。
2000年代は20%程度でしたがコロナ禍あたりから急上昇しました。
先進諸外国ではイタリアが最も高く25.7%、ドイツやアメリカは20%以下です。
諸外国ではコロナ禍が収まり巣ごもり消費が落ち着き低下傾向ですが日本は逆です。
率直に言えば食べるだけで精一杯の方向に日本は戻っているのです。
この状況を引き起こしているのは食料品価格の高騰であることは言うまでもありません。
これに収入の伸び悩みが加わりエンゲル係数の上昇につながっているのは間違いないところです。
現象面だけを捉えればデフレ時代の方が物価が安く良かったとの結論になりかねません。
物価が上がることは景気が良くなっっていることの指標との言葉がむなしいです。
テレビでは相変わらず美食番組が流れています。
一方で厳しい現実があることをエンゲル係数の上昇が突き付けています。
庶民にとって美食はテレビで味合うものとなりました。
直視しなければなりません。