生半可ではいかないトランプショック対応

この土日は体調不良で大人しくしてました。
トランプショックの報道ぶりを眺めていました。

日曜夜のNHKスペシャルに登場したアメリカ政府高官の発言が気になりました。
日本はアメリカか中国を選ばなくてはならないと言い放ってました。

アメリカの言う通りにしないと安全は保障しないとの脅しです。
番組に出ていた元外務省事務次官は即座にそんな選択はあり得ないと述べていました。

日本は隣国である中国と深い関係があることは自前のことです。
アメリカも中国と経済面で結びついています。

そういった前提の中で外交が成り立っていると正論を述べていました。
正論通りいかないのがトランプ大統領なので不気味さを感じました。

トランプ大統領はアメリカをもう一度偉大な国へを本気で考えてます。
中産階級が分厚く豊かなアメリカを取り戻そうと常識に真っ向勝負を挑んでいます。

わが世の春を取り戻すためアメリカ市場を席巻している外国製品に関税となりました。
自由貿易によるグロ-バルな世界システムをちゃぶ台返ししました。

日曜朝に放送されたNHKの日曜討論では自動車部品メーカーの経営者が悲鳴を上げてました。
手の打ちようがないといった様子でした。

石破総理大臣が力強く交渉することを求めていました。
アメリカにずっといるぐらいでいいと不満げでした。

この期に及んで存在感が乏しいとすると総理ではありません。
ふんどしを締め直すことが不可欠です。

アメリカとけんかしてアメリカ市場をなくす選択はあり得ません。
日本の立場を粘りに粘って認めさせる以外に手はありません。

トランプショックは通商政策から火を噴きました。
冒頭に書いたようにいずれ安全保障政策へと波及してきます。

防衛をめぐって強烈なディールを仕掛けてくると思います。
説得力のある主張しなければとてつもない負担を強いられます。

トランプショック対応は生半可ではいきません。
戦後80年の今年、再び敗戦とならないか正念場です。

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