6月14日「被災地から学ぶ町づくりシンポジウム」開催

回村の像と尊徳生家

(小田原市尊徳記念館ホームページより)

郷土の偉人、二宮尊徳先生の教えを受け継ぎ農業の再生に取り組もうと「あしがら平野一円塾」を立ち上げました。最初の催しのシンポジウム開催の詳細が決まりました。

開成町を挙げてのお祭り、あじさい祭り期間中の6月14日の土曜日の午後1時から4時半まで開成町役場の隣にある開成町民センター大会議室で開きます。

あじさいの里という名前からわかるように開成町北部に広がる水田は、あぜ道にあじさいが受けられてここにしかない美しい景観で名前が知られます。

水田の守り手も高齢化が進み今後を考えると新たな農業の展開を考える時期に直面しています。水田が荒れるようなことがあったらばちが当たります。

二宮尊徳先生は猫の額のような荒れた農地も大切にし作物を植えて育てました。その精神は、耕作放棄地が目立つようになった現代こそ学ばなければなりません。

3・11で津波に洗われて壊滅的な被害を受けた水田を再生させた農家の方と支援を続けているボランティアの方に来ていただき講演をしてもらいます。

その講演を受けてパネルディスカッションをします。足柄地域の農業者の方にも参加していただき農業を守りたいという思いを語ってもらいます。

私が特に感じ取ってほしいの被災地の水田を蘇らせた方々の合言葉が「出来ないは言わない。」だったという心構えです。先にダメと言っては何も始まりません。

開成町を始め足柄平野の水田農業に忍び寄ってきている危機を乗り越えるためには、勝負を最初からあきらめるのではなく何とかしようという意気込みが大切です。

現状の水田のままでは現金収入が得られないというならば場所を考えながらビニールハウスでの希少野菜の生産などに転じていく必要があります。

コメにこだわるというのならば高付加価値化を目指さないと厳しいです。TPPで自由化が進めばなおさらのことです。品薄で価格が高騰している酒米もねらい目です。

いずれにせよ農業者も行政も力を合わせて「出来ないは言わない。」を合言葉にして踏ん張るしかありません。今回のシンポジウムに多くの人が参加し思いを共有して欲しいです。