宗教団体こそ平和の礎に。
15日、安倍総理大臣が憲法解釈を変更して憲法が禁止してきた集団的自衛権の行使を認めようと見解を示したことに対し議論が巻き起こっています。
日本国家の基本方針の変更ですのの大議論が起こるのが当たり前です。徹底議論を期待します。テレビを眺めていたら麻生財務大臣が驚くべき発言をしていました。
「憲法を守って国家の安全が脅かされるのはいかがなものか。」という趣旨の発言でした。ここまで言うのならばなぜ憲法改正しないのでしょうか。
憲法改正だと国会議員の3分の2と国民投票で過半数の賛成を得なくてはならずハードルが高いので解釈変更へと持ち込んだ流れは否定できません。
アメリカとの防衛協力の指針をめぐって年末に見直し協議があると報道されています。解釈の変更をこの協議に間に合わそうということです。
本末転倒です。日本国家の基本をなす憲法の解釈を強引に曲げてアメリカとの防衛協力の指針の見直しに臨むというのです。常軌を逸していると思わざるを得ません。
私はアメリカは安倍政権の持っている危険な国家主義的なにおいを見過ごしてはいないと思います。いずれ防衛論議にも波及してくると見ます。
防衛論議はもっと冷静に緻密に組み立てられる筋合いのものです。しっかりした国民合意が前提です。危うい憲法解釈を基盤に成り立つものではありません。
今朝の朝日新聞の朝刊に集団的自衛権に関する創価学会の見解が掲載されていた。「憲法改正を経るべきだ。」と朝日新聞に回答したということです。
宗教団体は絶対の世界に生きているのが建前です。絶対の平和を目指す立場からあらゆる戦争の懸念を払しょくしていくのが本来の役割です。
創価学会がこのタイミングで憲法解釈の変更について異論を表明したことを評価します。宗教が本来持っている絶対平和の立場から懸念を表明したと私は解釈しました。
国際政治学では、現実の壁に阻まれて永遠平和を主張できません。宗教は目に見えない真理の世界から語ることができます。現代社会において宗教の役割は大きいです。
創価学会に続いて宗教団体がどんどん見解を表明することを期待します。恐らくは今回の安倍総理の行動に対し平和を脅かすものとして自重を促すものになると思います。
絶対の世界に生きる人こそが権力に媚びることなく怖れることなく正論を語れるはずです。私は宗教団体こそ平和の礎になる時代だと思っています。