国民民主党榛葉幹事長が仕掛ける仁義なき戦い
国民民主党の榛葉幹事長はいい度胸の持ち主です。
大口をたたきます。
報道によれば石破政権を「半分詰んでいる」と決めつけ、もうひとこと。
「王手ってやらないだけなんですよ。いつでもできるんですよ。」と言い放ちました。
石破総理のおひざ元の島根・鳥取選挙区で国民民主は参院選に候補者を擁立するとのことです。
勝てると豪語し立民との候補者調整より独自候補擁立優先です。
山梨選挙区では民主から維新と遍歴を重ねた元県知事を擁立しました。
立民とあつれきが生じることはここでも無視し勝てるかどうかに徹してます。
大阪選挙区では維新から除名処分を受け政界引退表明していた元衆院議員を擁立します。
大阪は維新のおひざ元、維新代表の吉村知事の感情を逆なでするのは間違いありません。
山口選挙区でも34歳の新人候補を擁立します。
自民現職は安倍元総理の直系の元産経新聞政治部長ですので刺激的です。
選挙を仕切る榛葉幹事長のキャリアはユニークです。
現在57歳、父親は静岡県の元町長で元県議ですので若いころから地方政治の息吹を受けてます。
高校卒業後アメリカの大学へ進学し帰国後は町長選に出馬して落選。
自民から民主へと移り参院議員として当選4回で強者を感じさせる経歴です。
これまでの体験が強気一辺倒の政治判断とビッグマウスにつながっているのだと思います。
ひ弱さのある玉木代表をカバーし野党の注目政治家のひとりになりました。
国会運営では野党全体の大同団結には目もくれず立民を揺さぶっています。
当面は内閣不信任案に対する対応が焦点です。
立民とともに内閣を倒す側に回るのかそれとも案を潰し自民に恩を売るかです。
立民を孤立させる方向に向かうと見ます。
本物の政界の暴れん坊になるためには党派を超えた信頼感が必須条件です。
仁義なき戦いを仕掛けている榛葉幹事長の最大の課題です。
今のように勢いの良い時ばかりではありません。
逆境の時に信頼感がないとはね返せません。