トランプショック対応は政治家の力量を推し量る指標

石破総理はトランプ大統領との直接会談ではなく電話会談を選びました。
電話で決着させるには相当の信頼感が無ければできません。

会談で道筋を開くのも一手です。
想定外には想定外で対応しないと打開できません。

江藤農水大臣はコメに700%の関税がかかっているとのトランプ大統領発言に反論しました。
記者会見で「理解できない。」。

自民党の小野寺政調会長はトランプ大統領を「まともなな話ができる相手ではない。」と述べました。
12日のNHKの日曜討論です。

閣僚や自民党幹部の発言として軽率です。
交渉にマイナスの影響が出かねないからです。

攻められる材料を与えないよう細心の注意が求められます。
「話せばわかる。」と悠然と受け止めて欲しかったです。

とっさのひとことに政治家の器量が出るものです。
緊張感を緩める言葉を発せられれば本物です。

亀井静香さんが9年前トランプ大統領一期目の選挙前に発したひとことがあります。
「トランプに対抗するには花札だ!」、このぐらいの味が欲しいです。

神奈川県の黒岩知事は「やりたい放題という感じがして危なっかしい。」と論評しました。
知事というよりテレビキャスターの発言です。

慎重さがないです。
日本の置かれている危うい立ち位置を軽く見過ぎている感じがします。

山梨県の長崎知事はいち早く対策本部を立ち上げました。
「従来の延長線上の対応だけでは不十分だ。」と述べました。

発言の背景にはトランプ大統領に再登場に対する認識があります。
戦後80年間の基本的構造を変える転換点だと位置づけています。

ものの捉え方に未曽有のピンチをチャンスに変える視点を感じます。
新事業開拓や新市場進出を目指す企業を支援するとしてます。

一般論として参考になるトップの姿勢です。
取り巻く状況が変動している時が改革のタイミングです。

前代未聞の出来事にどう対応するかは政治家の能力の発揮しどころです。
平時では見えない本当の力量を推し量れます。