再び青年が大志を抱く時代の到来

札幌農学校でクラーク博士が”青年よ大志を抱け”と呼びかけたのは明治の話です。
今再び同じ時代の匂いを感じます。

いや明治になる前、幕末の頃と行った方が適当です。
そのぐらいの大転換期という意味です。

これまでの秩序が揺らいでいる時は新たな時代を創造するチャンスです。
我こそはと高い志を抱く人物が輩出する時代環境です。

戦乱と飢餓、格差と貧困、現代社会は袋小路に入ったかのような印象があります。
飽くなき利潤を追求するグローバル資本主義がもたらした結果だと私は見ます。

マルクスとエンゲルスは1848年に『共産党宣言』を世に問いました。
万国の労働者よ団結せよと喚起し1917年のロシア革命につながりました。

しかし共産主義は理想は気高くても現実化した時に激しい暴力支配に陥ります。
この致命的欠陥は克服できていません。

共産主義に人類の未来を委ねることは危ういです。
一方で共産主義に代わる全体的な構想を提示する段階に至ってません。

課題の克服にひとつずつ挑戦するしかありません。
実践を重ねながら新たな全体構想を考えるやり方です。

国連の持続可能な目標=SDGsの追求がいちばん理解を得やすいです。
国や地域の実情に合わせて優先目標を決め挑戦するのです。

神奈川大学のまちづくり講義では毎年度志高く日本を救えと喚起してます。
東北出身の男子学生が相談にきました。

基盤産業の農業が後継者難で難しい状況に置かれていることに強い危機感を持ってました。
インターネットを活用し農業に関わる仕事を興したいとのことでした。

私は地元に腰を据えて取り組んだらどうかと助言しました。
出来れば仲間を募りチームを組んでステップバイステップで行くのが望ましいと続けました。

江戸時代末期に600もの農村を再興した二宮金次郎のやり方です。
関心を示してました。

いずれ県知事になって地域を救うのが夢だということです。
この手の若者が輩出すれば日本と地球の危機を救えます。