軍拡の防波堤、憲法9条の意義を忘れることなかれ
憲法記念日が近づいて来ました。
憲法改正派が増えてます。
NHKの昨年の調査では改正必要38%、必要なし19%。
憲法9条に限って見れば必要ありが31%、なしが29%です。
改正派が増えた理由は国際情勢の変化です。
台湾有事は最も関心が高い要因です。
トランプ大統領が中国にとてつもない高関税を課し経済戦争が始まりました。
台湾にも高関税を課すことを発表し3か月の猶予期間中です。
中国の圧力に苦しむ台湾がアメリカ寄りの立ち位置を鮮明にすることはあり得ます。
米中対立の激化につながる可能性があります。
22日の党首討論で維新の前原代表代行は憲法改正を強く迫りました。
同盟国アメリカが攻撃されたら日本も攻撃できるようにするのが本来で憲法改正が不可欠だと。
石破総理は真摯に議論を重ねているとして追及をかわしていました。
ど真ん中に投げ込まれたボールを打ち返すのに難儀してました。
アメリカは日本を守る義務はあるが日本にはないが日米安保の原則です。
その代わりに基地を提供し在日米軍の駐留を認める構図になってます。
前原代表代行はアメリカが攻撃されたら助太刀できるようにすることを求めました。
いわゆる集団的自政権を全面的に認めることです。
憲法9条の改正が必要ですが見返りに在日米軍基地の提供義務を解除しようというのです。
沖縄の基地負担の減少に言及してました。
アメリカは軍事戦略に基づいて世界に基地を配置していてます。
米中対立激化の中で基地の配置を全面的に変えるのは困難です。
アメリカにとって日本は不沈空母です。
アメリカの国際軍事戦略にとって欠かせない価値を持ちます。
前原代表代行のように前のめりになる必要は一切ありません。
現憲法の下でアメリカに多大なる貢献をしています。
むしろ憲法9条には新たな役割が付与されていると考える必要があります。
防衛力増強の歯止め役です。
とめどもない軍拡は止めなければ危険です。
憲法9条は最後の防波堤です。