寺子屋風の学びで時代を捉える感性を養う

和太鼓の音色は肚に響きます。
太鼓から繰り出される波動が魂を揺さぶるからだと思ってます。


昨日川崎市のJR南武線鹿島田駅近くの下平間小学校の体育館で和太鼓の演奏がありました。
小学校の先生のかたわら演奏を続けていられる方の話が太鼓のように心に響きました。

和太鼓の魅力に魅せられて小学校のイベントに取り入れたということです。
ダウン症の児童がいてその子にも同じように和太鼓を手ほどきしました。

発表会の様子を見学した保護者の感想です。
ダウン症の自分の子どもがどこにいるのか目立たないことがうれしかったということです。

運動会や発表会で自分の子どもが特別なことに心を痛めていたのです。
ところが和太鼓の演奏はダウン症の子どもも健常者の子どもも差が無かったのです。

我が子がいるのがわからないことが喜びだったことを知ったことは学びだったと話していました。
和太鼓の力を再認識されたに違いありません。


昨日の催しは寺子屋ひらしま実行委員会が行ったもので30人ほどの参加者でした。
和太鼓のほかにピアノ演奏や歌、紙芝居もありました。


小学校の卒業生の須摩修一さんが企画しました。
通常の学習とは異なる体験学習の場を提供してます。

川崎市教育委員会の地域教育推進課がサポートしてます。
地域の学校が新たな学びの拠点となっていました。

私は町長時代に掲げた政策はほぼやり遂げました。
ひとつだけ出来なかったのが学校と地域が連携し学びの場を展開することでした。

大学時代の卒論のテーマ「脱学校の社会」を現実にしようと手がけました。
新設小学校は地域に開かれたをモットーにしました。

下平間小学校のような取り組みはできず中途半端に終わってしまいました。
残念です。

バングラディッシュからの移住者の子どもが下平間小学校に転校してきました。
早速6月にバングラのことを学ぼうという企画を立ててます。


時代を捉える感性の鋭さを感じます。
寺子屋ひらしまの今後に大注目です。