昭和天皇誕生日に思うこと

昭和の人間にとって4月29日は天皇誕生日です。
「昭和の日」という呼び名はいまだしっくりきません。

祖父が亡くなった日は明確に覚えてます。
昭和50(1975)年大学に入ったばかりの天皇誕生日でした。

東京で下宿を始めた頃で私と連絡を取れずに叱られました。
19日家族で50回忌の法要をしました。

この半世紀、波乱万丈でいろいろな出来事があったと苦笑いしました。
天上の祖父はどんな思いかと想像しました。

ぼくちゃん3人が元気に育っていることを微笑ましく見守っている姿が目に浮かびました。
施設に入っている102歳の母のことも気にかけているはずです。

わが家の水田はじいちゃんとかあちゃんが主力の働き手でした。
町長を務めていた父はまったく戦力外でした。

昭和天皇は20世紀に入った1901年の生まれで存命ならば124歳です。
1989年1月7日に崩御されましたので今年で36年です。

昭和が終わってからの36年も激動というしかありません。
そもそも崩御の年がバブル経済崩壊の寸前でした。

失われた30数年間といわれる長期の経済低迷が昭和天皇の崩御とともに始まったのです。
2011年の東日本大震災を始め大災害も相次ぎました。

そして今トランプショックに見舞われています。
昭和天皇は現代日本をどう見られているのか気になります。

昭和天皇は敗戦による天国から地獄への転落を実体験されてます。
飲まず食わずの状態から這い上がった日本人のたくましさも目にしてます。

お言葉をいただけるならば忍耐を強調されるような気がします。
耐えがたきを耐え忍び難きを忍ぶ精神です。

その上で世界平和を強く望まれるように思います。
平和憲法の精神です。

石破総理にもお言葉をお願いしたいです。
トランプ大統領と胸襟(きょうきん)を開いて話し合うよう助言して欲しいです。

敗戦後日本の食糧難を救ったのは昭和天皇とマッカーサー元帥の直談判です。
危機の時に活路を開くのはトップです。