地域政治から見た真鶴助産院開業


(写真は、助産院 海とつきHPより)

28日NHK夕方の首都圏ネットワークで真鶴の助産院開業の記者レポートがありました。
聞きやすい内容でした。

川崎から移住したベテラン助産師の岩田美也子さんに照準を絞ってました。
岩田さんの決断は素晴らしいです。

自宅マンションを売却して開業資金に充てるとは誰でもできる話ではありません。
胆力あります。

岩田さんをその気にさせたのは元湯河原町議の土屋由希子さんです。
土屋さんが岩田さんに打診しなければこの話は存在しません。

土屋さんは井戸を掘った人です。
レポートでは開業に至る背後の動きについては触れていませんでした。

土屋さんは率直に言って武闘派です。
私は最恐女子と名付けています。

突進力は並外れています。
産科の誘致が困難ならば助産師の誘致と突き進みました。

土屋さんは湯河原町議会を相手に懲戒処分は不当だと訴訟を起こす剛の者です。
敵に囲まれています。

町長選挙に2回挑戦しました。
真鶴町議選をめぐっては有権者名簿を写メした問題が発覚しました。

土屋さん、政治活動や訴訟に忙殺されましたが助産院誘致は手をゆるめませんでした。
最初は湯河原での開院を目指しました。


100人を越えるボランティアが古民家の片づけをして開院に備えました。
改修費用が掛かることで断念し真鶴へ方針転換しました。

もちろん土屋さんだけでなく仲間たちの熱心な行動がありました。
土屋さんの姿勢が一貫していたのが支えになったと思います。

放送で小田原市立病院と連携する様子が流れていました。
この関係の構築も一筋縄ではいきませんでした。

昨年5月の小田原市長選挙で加藤憲一市長の劇的な復活が実現へ後押しとなりました。
前市長の時は厳しい状況でした。

住民が望む施設が地域政治との兼ね合いで手間取ったことは否めません。
政争に巻き込まれました。

懐の深い政治家がいて調整を図っていればもっと早く開業にこぎつけていたはずです。
重い反省点です。